HTC Desire 530 レビュー!! 2016年のHTCエントリーモデルは侮れない。
2016年2月27日に発売になったHTC2016年のエントリーモデルHTC Desire 530を偵察してきたので、早速レビューしてみたいと思います。
HTC Desire 530の概要
Desire 530は2016年のMWCにて発表になった2016年のHTCエントリーモデルとなります。
同時発表された端末としてはDesire630・825というモデルがあります。
スペック
OS | Android 6.0 Marshmallow HTC Sense 7.0_g |
---|---|
ディスプレイ | 5インチ (1280 x 720ピクセル) |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 210, 1.1GHz |
RAM | 1.5GB |
ストレージ | 16GB (microSD対応) |
背面カメラ | 800 万画素、F2.4 |
前面カメラ | 500万画素、F2.8 |
バッテリー | 2200mAh |
重さ | 140g |
寸法 | 146.9 x 70.9 x 8.3mm |
オーディオ | HTC BoomSound (イヤフォン装着時のみ) |
対応バンド | FDD:B1/3/5/7/8/28 |
SIMスロット | SingleNanoSIM |
Desire 530の外観
2015年に日本でも発売になったDesire626と非常に似たテイストの外観となっています。
デザイン上Desire626との相違点は、スピーカー部分が横穴一列から4穴3穴二列に変更になっています。
背面にはストラップホールが新設されているのが、新鮮ですね。
スマートフォンにストラップをつけるのは、海外では一般的ではないように思えるのですが、日本市場には好印象なんじゃないでしょうか。
カラーは今回もポップなイメージを踏襲しています。
今回のカラーでは、カメラ周りと電源ボタン、ボリュームボタンの配色を変えています。
Desire530のカラーバリエーションは夜幕灰というクロと、極光白というシロの二色構成です。
マットな色と感触です。
MWCの発表時に、水玉というか滴模様というか、点々のあるデザインのものがありましたが、そのデザインは630ならびに825のデザインになります。
ちなみにこのDesire530はDotviewには非対応です。
その代わりに、ツートーンカラーの専用ケースが用意されています。
エントリーモデルとしては、2015年はDesire526という4.7インチのモデルがあったわけですが、4.7インチモデルは廃止した格好になります。
526は四隅の角を削った丸みを帯びたデザインでしたが、530はほぼミッドレンジの外観そのままということになります。
ちなみに、今後登場してくるDesire 630とは兄弟機種となり、外装はまったく同じです。
530と630の相違点は以下にまとめてみました。
530と630の相違点
― | 530 | 630 | 参考Desire626 |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 5インチ (1280 x 720ピクセル) |
5インチ (1280 x 720ピクセル) |
5インチ (1280 x 722ピクセル) |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 210, 1.1GHz |
Qualcomm Snapdragon 400, 1.6GHz |
Qualcomm Snapdragon 410, 1.2GHz |
RAM | 1.5GB | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB (microSD対応) | 16GB (microSD対応) | 16GB (microSD対応) |
背面カメラ | 800 万画素、F2.4 | 1300 万画素、F2.4 FullHD録画対応 | 1300 万画素、F2.2 FullHD録画対応 |
前面カメラ | 500万画素、F2.8 | 500万画素、F2.8 | 500万画素、F2.8 |
バッテリー | 2200mAh | 2200mAh | 2000mAh |
重さ | 140g | 140g | 140g |
寸法 | 146.9 x 70.9 x 8.3mm | 146.9 x 70.9 x 8.4mm | 146.9 x 70.9 x 8.19mm |
オーディオ | HTC BoomSound (イヤフォン装着時のみ) |
Hi-Res Audio、HTC BoomSound Dolby Audio (イヤフォン装着時のみ) |
BoomSound非対応 |
対応バンド | FDD:B1/3/5/7/8/28 | FDD:B1/3/5/8TDD:40 | FDD:B1/3/5/7/8/19/28 |
SIMスロット | SingleNanoSIM | SingleNanoSIM | SingleNanoSIM |
主な相違点としては、SoC・RAM・リアカメラがそれぞれスペックダウンしています。
オーディオ関連も530はハイレゾ非対応という違いがあります。
それほど大きな差異をつけていないという印象ですね。
実際の動作の違いにどれくらいの差がでるのか興味深いです。
参考にDesire626との比較も載せてみました。
530と630の間に位置するのが626という感じでしょうか。
どれも微妙な違いですね(笑)
バッテリーに関しては626よりも今年の二モデルが容量アップしているのがわかります。
それからDesire626でちょっと話題になった、ステレオじゃないスピーカー問題ですが、今回のDesire530に関しても、見た目はディスプレイ上下にスピーカーがありそうですが、ディスプレイ上は通話時用、ディスプレイ下はメディア再生用という構成になっています。
この仕様は正直改善してほしかった部分ですね。見た目からステレオであることを期待しますから。
システム
OSはAndroid6.0Marshmallow with HTCsense7.0gpを採用しています。
Sense7.0-gpの特徴として、HTCのアプリケーションの一部がプリインストールされていないということがあります。
音楽アプリやメール、カレンダー、走り書き等のHTC純正アプリが除かれています。
そのようにすることで、アップデートを速く容易に行えると思われます。
必要ならばGooglePlayからHTC純正アプリをインストールできます。
RAMは1.5GB、ROMは16GBです。
デモ機の使用状況をみると、1.4GBのRAMのうち、使用777MB、空き617MBとなっていました。
使用量がそれほど多くないからか、意外に余裕がありますね。
実際に動作させてみても、引っかかり等は感じなかったです。
X9のようなハイエンドと比較すると2テンポくらい遅いというかもっさり感がありますが、使いようによっては十分かなと。
ROMは16GBです。
使用状況を見ると、16GB中、使用量6.44GB、空き9.56GBとなっていました。
エントリーモデルで、16GBあればとりあえずは十分でしょうか。
当然SDカードには対応しているので、データSDに入れておけばそれほどは困らないと思います。
まとめ
HTCの最も安いエントリーモデルがここまで来たか。というのが一番の感想です。
このDesire530は4,990NTD(日本円約18,000円)というロープライスです。
定価でこの値段は破格ではないでしょうか。
外装等昨年モデルを踏襲したため安価に仕上げることができたのかもしれません。
それほど開発費をかけているようには見えないので。
HTCは2012年に当時のフラッグシップモデルOne Xという端末を発売していました。
1.5Ghzクアッドコアで1GBのRAM、4.7インチHD液晶という構成でしたが、今回のDesire530はそれに並ぶか上回る内容になってしまいましたね。
端末の進化は凄まじいです。
このDesire530は日本市場に入ってくるかどうかは分かりませんが、可能性は十分にあるのではないかなと思っています。
何しろ、Desire626とEYE以来動きがないので、そろそろ次の一手を打ってほしいですし。
値段的にはこの端末を2万円以下で売り出せればそれなりにインパクトがあるように思えます。
残念ながらASUSのZenfoneGoが一万円台という破格でそれなりにいいものを出してしまったので、戦いにくいですが。
次の動きに期待したいです。
EtorenにてDesire530が購入可能になりました!
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