HTC 10 速攻レビュー!! 4月15日台湾にて発売開始! HTC10年間の集大成モデル。
HTC2016年のフラッグシップモデル「HTC 10」が2016年4月15日より台湾HTC専売店にて発売になりました。
早速専売店に赴いてきたので、レポートしてみたいと思います。
この新端末を一言で表すなら「HTCらしさの集大成」です。
※追記
au版HTC 10となるHTV32も発売開始となっています。
海外版HTC10とau版HTC10(HTV32)の比較はこちら。
au版HTC 10と海外版HTC 10のどちらを選ぶべきか。 - HTCの故郷台湾でのSIMフリー生活Blog
HTC 10の概要
このHTC 10はHTC One M9の後継機にあたる、同社のフラッグシップモデルになります。
スペック
HTC 10の外観
今回のHTC 10においてもアルミボディが採用されています。
これまでと大きく違う点を3つ挙げてみます。
1、エッジを効かせた背面デザイン
背面の縁取りが角をスパッと切ったような直線的なエッジが効いたデザインで構成されています。
印象としては少し男性好みのデザインに感じられます。
手に持った感触としては、若干角があたる感じが気になるものの悪くはないです。
スペック上は最大厚みが9mmで最薄部分が3mmということなので、このエッジを効かせた部分は最薄3mmということになるのかと思います。
かまぼこ型にアーチをしていて、最大厚みがそれなりにあるので、「薄い」という印象ではなかったです。
2、フロントデュアルスピーカーからの変更
スピーカーの性能は後述しますが、デザイン上の変化としては、フロントデュアルスピーカーが変更されたことが大きな変化です。
M7から一貫して採用されてきたディスプレイ上下のスピーカーがなくなったことで、一般的なスマートフォンのフロントになりました。
といってもシングルスピーカーではなくデュアルスピーカーです。
3、オンスクリーンキーの廃止
One X9でも採用されましたが、このHTC 10においても、オンスクリーンキーではなく、ディスプレイ外にあるタッチキーで操作します。
中央には、指紋センサー兼ホームボタンがあります。
このホームボタンは押し込むタイプの物理的なキーではなく、静電タッチ式の触れるだけで操作できるものです。感度は非常によいので、片手で問題なく操作できます。
ホームボタン左には「←」戻るキーがあり、右側には、設定・マルチタスクキーがあります。
この右側のキーは設定を変更することで、「設定」を割り当てたり「最近使用したアプリ」を割り当てることができます。かつてのSense4と同じですね。
●その他外見の特徴
本体右側には電源ボタン・ボリュームボタン・NanoSIMスロット
左側にはmicroSDスロット
ディスプレイ上側には、イヤフォンジャックと、アンテナ
ディスプレイ下側は低音域用スピーカーとmicroUSB3.0
以上のような構成です。
カラーラインナップですが、台湾版には現在「星光銀、暮光灰、曙光金」という3色がラインナップされています。
※追記。台湾版にもレッドモデルがリリースされました。
台湾版HTC 10の夕光紅(カメリアレッド)簡易フォトレビュー。 - HTCの故郷台湾でのSIMフリー生活Blog
展示されていたのは、シルバーとグレーのモデルでした。
この二色の色合いですが、シルバーに関しては、HTCFlyerもしくM7のシルバーに近い色と感触に感じました。
グレーに関しては、M9ともA9とも異なる感触で、X9が一番近いかなあと。
さすがHTCのフラッグシップモデルだけあって、質感が非常に高いと感じました。
外観の新な特徴の一つとしては、新しい専用カバー「HTC Ice View」が用意されました。
半透明のTPUハードケースなんですが、時計・電池残量や天気や様々なアプリの通知、着信を受けることもできます。
背面はこんな感じ
このIce Viewの感触としては、さらったとした手触りで、気持ちのいいものです。
日の下でどれくらい明るく表示されるのかが気になるところ。
あと、これまでのDot Viewはカスタマイズがかなり進んでいたので、いろいろ面白い待ち受けにできたもの楽しみだったのですが、このIce Viewもカスタマイズできるようななればいいと思います。
システム
OSはAndroid6.0.1Marshmallow with HTCsenseを採用しています。
お気づきでしょうか?HTC Senseのバージョンの記載がありません。
事前情報でも噂されていましたが、今回のHTC 10では単純に「HTC Sense」というUIが載っているだけという解釈に改まったのかもしれません。
昨年のA9が出るまではHTC SenseのバージョンがVer.7まで通し番号で、A9はSense7GPというGoogle寄りのバージョンになっていました。
もしかすると、OSアップグレードを早めるために、今後更にGoogle寄りになっていく方向性なのかもしれません。
個人的には少し残念な気持ちがします。
HTC Senseは一つのOSと同じほど作りこまれていて、HTCらしさを表す重要なポイントだったので。
最近のGP仕様のHTC機と同じく、HTCアプリがごっそり入っていないため、HTCアプリを使いたいひとはGooglePlayからインストールするスタイルです。
SoCは最新のSnapdragon820が搭載されています。
これに関しては言うことは何もないですね。とにかく高速。
RAMは4GB
ROMは32GB(展示モデル)
海外サイトの報告によれば、ベンチマークのAntutuにて151917点と記録していて、他の820を凌駕する数値をマークしています。
ベンチマークはただの数字なのであてにはならないですが、実際に操作して印象としても、これ以上の速い端末は触ったことがないというぐらい高速です。
カメラ
今回のHTC 10において、最も感銘を受けたのはこのカメラです。
このカメラのためだけでもこのHTC 10を購入する理由になると思います。
ぶれてしまった画像で申し訳ないです。
今回のSenseではカメラのUIが再び変更になっています。
コロコロUIが変更になるのは勘弁して欲しいんですが、今回のUIはよりシンプルにiOSっぽく変わっています。
出来る事柄は今までとそう変わりません。
分かりづらい写真で恐縮ですが、ピンとを合わせる部分に、光度調整のスライダーが付きました。
暗く映りそうな時や、明るすぎる時にすぐに調整できるのは便利です。
シャッターボタンはiOSそっくりになりました。
レザーフォーカスが搭載されましたが、ピント合わせが独特の動き方をします。
スパスパ動くというよりは、ヌルッと動く感じが独特です。
手ぶれ防止は本当に素晴らしくて、わざと手を揺らしながら撮影しても全く画像がブレずに撮影することができます。
※上の画像はHTC 10で撮影してディスプレイに表示させたものを、E9で撮ったもの。
色合いは、自然な色合いで、温かみのある色に感じました。
また、第二世代UltraPixelで尚且つF値が1.9のおかげでしょうか、いわゆる「ぼけ」も自然に出ます。
このカメラは本当によくできているので、これまでのHTC機、特にM9でカメラに不満を感じていた人は、カメラのために買い替えするのをオススメします。
フロントカメラには、フラッシュがないのですが、ディスプレイフラッシュが採用されている模様。
スピーカー
今回の大変更の一つは、フロントステレオスピーカーが変更されたことです。
代わって、受話部分のスピーカーで高音域の再生、ディスプレイ下のスピーカーで低音域の再生をするようにチューニングされています。
↑の動画を見て頂ければ分かりますが、低音域がかなりしっかり出ています。
HTCの今回の狙いは、十分に達成されているのではないかなと感じました。
動画を視聴する時にも、DolbyAudioのサラウンド効果がかなり効いていて、臨場感のある音質を味わうことができます。
音量は爆音とでも言うべき大音量が出ます。
正直って、家のオーディオ環境は、このHTC10一つで十分なんじゃないでしょうか。
まとめ
指紋センサーやハイレゾなどに関しては、試していないので、なんとも言えないのですが、全体的には、この10年間のHTCの技術をすべて総動員した端末という感じです。
HTCらしいさてんこ盛りなので、好きな人はかなりハマるかなと思います。
このHTC 10、日本へSIMフリー端末として導入されるという情報や、auモデルとしてレッドバージョンが用意されているという噂もありますので、今後が楽しみですね。
※5月30日auより夏モデルとして発表されました。
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