HTC Desire 628 レビュー!! 日本導入が期待されるもう一つのDesireエントリーモデル。
2016年5月30日より台湾にて発売開始となっているDesire628をレビューしてみます。
一言でいうならDesire626をブラシュアップさせたモデルです。
HTC Desire628の概要
このDesire628もそうですが、2016年度のHTC Desireシリーズは不思議な構成になっています。
5インチのDesire530・5.5インチのDesire825はSplashカラーの新しいコンセプト。
5インチのDesire628・5.5インチのDesire830はDesireEYEのイメージを継承したキープコンセプトという感じです。
スペック
Desire530とDesire626との比較
SoCがMediaTek製であることを除けば、全ての面においてDesire626よりも優れていると言えます。
Desire628の外観
このDesire628の特徴としては、OneX9のフロントスピーカーのデザインを継承していることや、DesireEYEの色使いに似た部分を持っていることです。
Desire830でも同様の手法をとっており、628と830はサイズ違いの兄弟機と言えます。
Desire830についてはこちら。
HTC Desire 830 レビュー!! Desire主軸機種は完成度高し。 - HTCの故郷台湾でのSIMフリー生活Blog
このDesire628は、日本でも発売されているDesire626の後継機という見方もできます。
626同様に光沢のあるプラスチックボディを採用しています。
背面のデザインはEYEと同様の縁取りをカラーリングしているセンスのよいものです。
カラーは写真の白ボディに青ラインのモデルと、黒ボディに赤ラインという二種類がラインナップされています。
システム
このDesire628のOSはAndroid5.1です。
この時期に発売される最新機が6.0ではないのは、いささか残念な気もしますが、これにはどうやら理由がありそうです。
私が使用しているE9もそうですが、MediaTek製のSoCを使用しているHTC製Android端末の多くがAndroid6.0のアップデートが来ていません。
※OneX9など一部例外もあり。
どうやら、MediaTek製SoCはsnapdragon搭載機よりもOSアップデートが遅れる傾向にあります。
なので、価格の安さにひかれてMediaTek製SoCを買うのには注意が必要です。
そしてこのDesire628は2GBのRAMと16GBのROMを搭載しています。
実はこのDesire628はインドにて先に発売になっていて、台湾版は仕様違いのモデルになります。
HTC Desire 628 dual sim | Desire Smartphone | HTC India
インド版との違いはRAMが3GB→2GB、ROMが32GB→16GB、DualSIM→SingleSIMというように、大幅なダウングレードとなっています。
おそらく市場の違いでこのような差をつけているんでしょう。
インドではこのDesire628を主軸で使っていこうという思惑を感じます。
逆に台湾版では、価格をなるべく抑えてエントリーモデルに徹した感があります。
もし日本に導入するとなると、Desire626の例をみると台湾版が来そうな気がします。
5インチHD液晶の端末を売るとしたら、2万円前後でないと今更売れないので、インド版は厳しいでしょうね。
とはいえ、台湾版のスペックでは、他のエントリーモデルと戦っていくのもちと厳しいとも思います。
この端末の操作感自体はいたって普通というか、順当に仕上がっていて合格点でした。
スピーカー
このDesire628においても、最も評価できる点は、フロントステレオシングルスピーカーです。
Desire626で話題になった、フロントステレオスピーカー風シングルスピーカーではなく、きちんと二つのスピーカーから音楽がステレオで流れます。
私はこの点をとても重視しているので、このアップグレードは非常に評価できるポイントです。
※9/13追記
コメントでご指摘いただきました通り、もう一度確認したところシングルでした。
訂正しお詫び申し上げます。
価格
Desire628の定価は5990NTD(日本円で約20,000円)ということで、昨年のDesire626よりもだいぶ安い感じがします。
さらに安いDesire530が4990NTDなので、約3300円でこのスペック差を購入できるなら結構いい買い物かなと思います。
まとめ
今回のDesire628はデザインとスピーカーがウリのモデルかなと感じました。
スペックよりも価格重視で購入するなら十分に有りな選択肢だと思います。
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